テキストサイズ

貴方の涙は俺が拭くから ON

第24章 忘れられない過去6 ニノ



ん?と俺の目を覗き込む子供みたいな笑顔
それを見てたら とにかく今は
この笑顔を消したくない、と思った

何でも良い、バカな事話して、笑いあっていたい


「アンタそんなに量食べられないでしょーが。あんまり食い意地張ってると腹痛くなるよ」
「食い意地、って・・・お前、俺の優しさがわかんねぇの?もう怒った、ハンバーグ食ってやる」

「ハンバーグなんか入ってないわ、アンタが“せっかくだから京風のモノ食べよう”って言ったんじゃん」
「言ったっけ・・・?」

「言ったわ!俺がハンバーグ弁当買おうと思ってたのに アンタがさっさとコレ持って“これにしよう”って・・・」
「・・・まぁまぁ、過去の事は水に流して・・・」

「弁当食ってんの 現在進行形なんですけどねぇ」
「ははは・・・」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ