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貴方の涙は俺が拭くから ON

第24章 忘れられない過去6 ニノ



流れる景色を見ながら 二人して並んで食べる弁当
もしかしてこれが 最後の晩餐ってヤツになるのかな

そう思ったら なんてことない弁当が
急にキラキラ輝きだした気がする

俺の人生の1ページに残る食事
こんな普通の弁当じゃなくて 
豪華特別仕様のものにすればよかった


そんな俺の後悔をよそに、大野さんは
一口ごとに満足そうな笑顔を浮かべる


「うめぇな、これ」
「ん?何だ、これ?不思議な食感・・・でもうめぇ」
「ニノ食わねぇの?苦手な物あったら俺が食ってやるよ?」



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