
貴方の涙は俺が拭くから ON
第24章 忘れられない過去6 ニノ
俺?
バカみたいに 自分を指さして訊くと
当然、と大きく頷かれ
「何で・・・?先輩・・・は?また先輩と付き合うんじゃないの?」
「先輩?・・・なぁ、もう大昔の話だぞ?大体、先輩は、もう結婚して子供もいるよ?」
「えっ?・・・そう、なの?」
「うん。そうじゃなくても そんな昔の事・・・乗り越えなくちゃいけない事ではあっても 今までずっと好きだったワケじゃないよ。大体、俺、ニノに好きだって言ったよな?」
「言った・・・けど・・・」
