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貴方の涙は俺が拭くから ON

第32章 言わなくちゃいけないのに1 ニノ



京都時代に好きだったと言う 先輩のことを
やっと乗り越えたはずだったのに

・・・やっぱり ホントは今でもあの人の事を
好きなんじゃないの?

なんて
後退して悩んでしまう俺はバカ?


一人で考えてもどうしようもない
飲みこむことが出来ないなら直接訊くしかないんだ

そんな事分かっていながら それでも動けないなんて

時間の無駄だ
労力の無駄だ、と
いつもの俺ならバッサリ斬り捨てるのに

だけど、この斬り捨てられない無駄こそが 
真実 貴方の事を好きだと言う証拠なのかも知れない



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