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貴方の涙は俺が拭くから ON

第36章 言わなくちゃいけないのに5 ニノ


5-2

はー、っと長いため息を吐くと
貴方の肩がびくっと揺れる


「ねぇ・・・話してくれたのは嬉しい。けど」
「・・・・・・」

「俺、ちょっと怒ってるかも知れない」
「・・・・・・」


青い顔でぎゅっと目を閉じた貴方
テーブルの上で組まれてた両手にも力が入る

その手をそっと包んで、心を込めて言った


「どうしてもっと早く言ってくれなかったの?
俺、そんなに信用無い・・・?」
「え・・・」





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