
貴方の涙は俺が拭くから ON
第36章 言わなくちゃいけないのに5 ニノ
「ニノ・・・それ・・どーゆー意味・・・?」
「だって、貴方は俺がこの事知ったら 貴方から離れると思って
隠そうとしたんじゃないの?」
「だって・・・」
「ん?」
「ずっと昔の事なのに・・・今でも拘ってるなんてカッコ悪いし・・・」
「すごく怖かったんだもん、そう簡単に忘れられるワケないよね」
「それに ・・ニノが怒るかと思った・・・」
「貴方は何も悪くないのに?」
「今でも・・・夢を見るんだ・・・ニノと抱き合ってると
途中からアイツらの声が聞こえて・・・目が覚めると 泣いてる時もある。
自分が情けなくて いやんなる・・・」
「そーゆー時はね」
「俺を呼んでよ」
「ニノ・・・」
