
貴方の涙は俺が拭くから ON
第41章 貴方の為に出来る事を5 智
今夜は泊まって行くように 強引に言い渡すと
ニノも諦めたようにソファーの上で丸くなった
膝を抱えて体操座りするニノは ホントに子供みたいに見えて
俺が守ってやらなくちゃ、って気にさせられる
「なぁ・・・話したいことあるんだけど・・・聞いてくれる?」
「・・・何・・・?」
無表情を装ってるものの
ニノの肩が目に見えて固くなる
「別れ話とかじゃないから そんな固くなんなくていいから」
「あ・・・うん・・・」
最近のニノは すごく過敏になってて、
俺が何かを言おうとしたり
何かしようとしたりする度に
ピキピキ音が聞こえるほどに 神経を張りつめるのがわかる
こんなニノ見た事無い
俺はホントにニノに辛い想いさせちゃってるんだなぁ
