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貴方の涙は俺が拭くから ON

第41章 貴方の為に出来る事を5 智


5-2

「ちゃんとわかってんだよ。アナタと潤君の間に何もないってことぐらい。
それでも、・・・二人がくっついてるのを見た時 面白くなくて・・・俺、ホントガキみたいだな」


リビングの二人掛けのソファー
定位置になった右側で 自分の手を見ながら
ニノがぽつぽつと小声で話す


「ふふ・・・いーんだよ。実際ニノはガキだもん。嵐の末っ子コンビだろ、いつもいつも大人でいなくても、たまには ひっくり返って足バタバタして我儘言ってもいいよ」
「そこまで?」

「いいよ、普段俺の我儘をニノが受け止めてくれてる分、たまにはニノの我儘を俺が受け止めなくちゃ」
「アナタのは・・・我儘なんかじゃないよ」

「でも、ニノに辛い想いさせてる」
「そんなこと・・・」

「ごめん」
「そんな・・・」




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