
貴方の涙は俺が拭くから ON
第50章 優しい人8 ニノ
いやいやいやいや
「イイよ、俺は自分で着けれるもん」
「えぇ~・・・俺だってニノに着けてあげたいじゃん。それに練習もしなくちゃ」
「練習、って・・・これからもアナタのは いつも俺が着けてあげますけど?」
「だから ハズカシイんだって。いいからやらせろよ」
「“いいからヤラせろよ”?」
「・・・ん・・・?」
「んふ。カッコよかったからヤラせてあげる。てか、俺ヤラレちゃうの?
そう言えば ヤラレちゃうんだったね・・・んはは・・」
「・・・バカじゃねぇの・・・」
毒づきながらも笑ってる貴方
だけど、俺だって笑いに変えないと やってらんないくらい
マジでハズカシイんですけど!
大野さんにしてあげるのは嬉しいのに
同じこと自分がされるのは 恥ずかしくて死にそうになる
あ・・・羞恥のあまり萎えたらどうしよ・・・
