
貴方の涙は俺が拭くから ON
第56章 簡単じゃない6 ニノ
気の無い返事に余計焦りが募る
「そうなんだ、じゃなくて・・・。え、もしかしてマジに疑ってる?」
「そんな事も無いけど・・・」
「それならいいけど・・・。じゃ、じゃあ 貴方の方は・・翔ちゃんに 何か話があったの?・・・相談事、とか?」
「うん・・・」
自分でもバカみたいだと思うけど
この間の事で やっぱり俺の事 見限ったんじゃないか、なんて
心配が再燃する
だって、この人が自分から翔ちゃんに声かけて
仕事終わりに会う、だなんて
ホント珍しいんだもん
よっぽどのコトだよね
