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貴方の涙は俺が拭くから ON

第63章 泣いてもいいよ7 智



「ニノ・・・痛い?」
「・・・大丈夫」

「ホントの事言ってよ・・」
「・・・ちょっとキツイけどね・・大丈夫だよ・・・」


額に浮かんだ汗を手で拭いながら はふ、とニノが息を吐く
その小さな動きが内側まで響いて
俺は息を詰めて 駆け出しそうになる自分を抑える


「ね・・大野さん」
「ん?」

「じっとしてるの、辛いでしょ?。動いても大丈夫だよ」
「だってまだ・・」

「もう慣れてきたから平気。ゆっくり動いてみて?」
「・・う、ん・・・」




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