テキストサイズ

貴方の涙は俺が拭くから ON

第64章 泣いてもいいよ8 ニノ



「はぁ・・、あぁ・・っ、ぁ、 ぁ、・・っん・・」
「・・くっ・・・」

鼻から抜ける甘ったるい嬌声を上げながら
俺が果てるのと
大野さんが ぐったりと俺の上に体重を預けて来たのは
ほんの数秒の差だった


昂揚感と倦怠感の狭間で揺蕩う意識

でも一番大きかったのは

“俺達も やりゃー出来るじゃん”という安堵感

処女喪失じゃないんだから
終わった後に どんだけカンゲキしたとしても
涙を見せるような真似はしないでおこうと
決めてたのに

不覚にも うるっとクルものがあり、
誤魔化すようにぱちぱちと瞬きを繰り返した




ストーリーメニュー

TOPTOPへ