テキストサイズ

貴方の涙は俺が拭くから ON

第9章 吐き通せなかった嘘2 ニノ



意識して見てたワケじゃ無いけど
大野さんの後ろに隠された椅子に 
あの時のトートバッグがかかってたのが 
残像のように瞼の裏に浮かんだ


まだ、それ隠そうとしてんだ・・・
ここまで来て?

じゃあ、それの説明をしてくれる気なんて 
サラサラ無いってことだね


そう思ったら 
こんなにも 毎日毎日スケッチの事ばっか考えてた自分が
バカみたいに思えて 笑いが漏れた




ストーリーメニュー

TOPTOPへ