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雪に咲く花

第10章 深いきずあと

傷を癒すように雪斗の身体をなめる。
「ひっ……!くすぐったい」
小さく動いた雪斗に亘は言った。
「お前のこの身体の傷も、心の傷も上書きしてやる。俺のもので必ず傷を消してやるからな」
「亘……」
雪斗の瞳から、再び暖かい涙が流れる。
雪斗の恐怖も、深いきずあとも亘の肌で流れていくようだった。
「欲しい。亘のものちょうだい」
「今日はお預けだ。初めてはお前を見てやりたいんだ」
亘が雪斗の足を開き太ももを撫でると、後孔に指を入れていった。
「あぁっ……うぅん」
高い声で喘いだ雪斗に亘が言った。
「今夜はここまでだ」
レイプされたときに乱暴にかき回された激痛とは違い、亘の指は今まで味わったことのない快感を生んだ。
「わたる……気持ち…いい……俺…いきそう」
「よし、手伝ってやる」
「あぁっ……あうぅぅん……」
亘が雪斗のものを握り動かすと、最高の快楽でいった。

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