雪に咲く花
第12章 亘のきずあと
ファミレスのアルバイトが終わり、雪斗と颯人は帰り道を歩いていた。
二人とも夕食前なので腹をすかしている。
ふと、颯人が通り道の中華料理店の前で足を止めた。
「ここのラーメン旨いらしいぞ。腹も減ったし食ってこうぜ」
「賛成!もう腹ペコ」
颯人が戸を開けて二人は店の中に入った。
店の作りは昔ながらの素朴な雰囲気である。
「へいいらっしゃい!」
威勢のいい声をかけられ、二人はテ―ブル席につく。
「俺、チャーシュウ麺とチャーハン」
「俺は味噌ラーメンと餃子」
それぞれに注文をとり、しばらくしてから頼んだものがテーブルに置かれた。
「うん、評判どおりだな」
「うん、これは美味しい」
ラーメンを啜りながら雪斗はふと思い出したように颯人に尋ねた。
「ところで颯人、亘のお母さんのことって何か知ってる?」
「何だ?急に……。亘兄からは何も聞いてないのか?」
颯人が思いがけないことを質問されて不思議そうな顔をする。
二人とも夕食前なので腹をすかしている。
ふと、颯人が通り道の中華料理店の前で足を止めた。
「ここのラーメン旨いらしいぞ。腹も減ったし食ってこうぜ」
「賛成!もう腹ペコ」
颯人が戸を開けて二人は店の中に入った。
店の作りは昔ながらの素朴な雰囲気である。
「へいいらっしゃい!」
威勢のいい声をかけられ、二人はテ―ブル席につく。
「俺、チャーシュウ麺とチャーハン」
「俺は味噌ラーメンと餃子」
それぞれに注文をとり、しばらくしてから頼んだものがテーブルに置かれた。
「うん、評判どおりだな」
「うん、これは美味しい」
ラーメンを啜りながら雪斗はふと思い出したように颯人に尋ねた。
「ところで颯人、亘のお母さんのことって何か知ってる?」
「何だ?急に……。亘兄からは何も聞いてないのか?」
颯人が思いがけないことを質問されて不思議そうな顔をする。