雪に咲く花
第12章 亘のきずあと
亘は雪斗に心ない言葉を投げ掛けてから、連絡が少なくなったことに寂しさを感じていた。
「駄目だな。俺も……」
母親との確執のやり場のない思いから、つい雪斗たちに八つ当たりしたことを後悔していた。
やはり謝っておこうと思い、メールを送ろうと思ったときだった。
スマートフォンから着メロが流れた。
なんと雪斗からだったのだ。
『2月29日は亘の誕生日だったよね。プレゼントしたいから亘の家に行くよ。颯人も一緒だからね』
メール文を見て雪斗の変わらない様子に安心した。
「駄目だな。俺も……」
母親との確執のやり場のない思いから、つい雪斗たちに八つ当たりしたことを後悔していた。
やはり謝っておこうと思い、メールを送ろうと思ったときだった。
スマートフォンから着メロが流れた。
なんと雪斗からだったのだ。
『2月29日は亘の誕生日だったよね。プレゼントしたいから亘の家に行くよ。颯人も一緒だからね』
メール文を見て雪斗の変わらない様子に安心した。