テキストサイズ

雪に咲く花

第12章 亘のきずあと

次の日、雪斗は亘の母の優子を再び訪ねたのだ。
彼女は黄色い毛糸で編み物をしていた。
「あらっまた来てくれたの?一人は寂しいから嬉しいわ」
優しく微笑む彼女に雪斗は言った。
「あの、今度、亘の誕生日ですよね。それでプレゼントをあげたいんで協力して欲しいんです」
「私に……?」
「はい。これでおばさんの気持ち伝えてあげてもらいたいんです」
雪斗は持ってきたビデオカメラを見せたのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ