雪に咲く花
第16章 教師と生徒
ほぼ毎週、休日の前に、雪斗は亘のマンションに訪れている。
学校では必要以上に言葉を交わせない分、この一時は貴重だ。
「雪斗も料理の腕をあげたじゃないか。いつでも嫁にいけるな」
雪斗の作った、あんかけチャーハンと、じゃがいもとベーコンとチーズ、挽き肉と椎茸とニラを挟んだ春巻きを食べながら言った。
「姉ちゃんに仕込まれたからね。俺だって本気だせば、こんなもんさ」
もともと雪斗は、家事をある程度は手伝っていたものの、あまり、まめにこなす方ではない。
しかし、美紅が就職してからは、まだ自分が学生で金を稼げないことが申し訳なくなり、以前より、家事を多くやるようになったのだ。
家族のためでもあるのだが、亘に何かしてあげたいと思う気持ちからでもある。
「あの、甘ったれで大雑把な雪斗が変われば変わるものね」
兄姉たちも、そんな雪斗に感謝をしている。
夕食が終わり、入浴をすませた後、二人は肌を重ねあわせた。
「雪斗、寂しかったよ。今夜は激しくいくからな」
ベッドの上の亘は、子供のように雪斗に甘えるときがある。
「それは、こっちの台詞だよ」
雪斗も同じではあるのだが。
学校では必要以上に言葉を交わせない分、この一時は貴重だ。
「雪斗も料理の腕をあげたじゃないか。いつでも嫁にいけるな」
雪斗の作った、あんかけチャーハンと、じゃがいもとベーコンとチーズ、挽き肉と椎茸とニラを挟んだ春巻きを食べながら言った。
「姉ちゃんに仕込まれたからね。俺だって本気だせば、こんなもんさ」
もともと雪斗は、家事をある程度は手伝っていたものの、あまり、まめにこなす方ではない。
しかし、美紅が就職してからは、まだ自分が学生で金を稼げないことが申し訳なくなり、以前より、家事を多くやるようになったのだ。
家族のためでもあるのだが、亘に何かしてあげたいと思う気持ちからでもある。
「あの、甘ったれで大雑把な雪斗が変われば変わるものね」
兄姉たちも、そんな雪斗に感謝をしている。
夕食が終わり、入浴をすませた後、二人は肌を重ねあわせた。
「雪斗、寂しかったよ。今夜は激しくいくからな」
ベッドの上の亘は、子供のように雪斗に甘えるときがある。
「それは、こっちの台詞だよ」
雪斗も同じではあるのだが。