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雪に咲く花
第19章 新たな友情
「うっ!……ゲホッ!……」
咳き込み、口に入れたものを戻してしまう。
「何だよ……!汚ねえな!」
男子たちが、腕を離すと地面に突飛ばした。
「食い物は粗末にすんなよな」
どっちの台詞だと思いながらも、咳き込んでいると、頭上から残りの弁当をかけられた。
「明日も、いいもの食わしてやるからな」
斉藤たちが、雪斗の腹や尻をひとりづつ蹴りあげると去っていった。
口に入った砂と、体を蹴られた衝撃で息が上手く出来ない。
「大丈夫!?」
後ろの方から声が聞こえる。
声の主は、背中をさすってくれているようだ。
暫くしてから、ようやく落ち着き、声の主の方を振り向いた。
そこには、中性よりの甘い整った顔立ちの少年がいる。
「落ち着いた?酷いことするやついるんだな」
目の前に転がっている、無残な弁当の中身を見て涙が溢れる。
せっかく、姉の美紅が作ってくれたのに……。
どうして、こんなことされなければいけないのだろうか?
泣きじゃくっている雪斗に少年は声をかけた。
「せっかくの美味しそうなお弁当が台無しだね。とにかく、こっちおいでよ。いい場所があるんだ」
「その前に……、口すすぎたい」
咳き込み、口に入れたものを戻してしまう。
「何だよ……!汚ねえな!」
男子たちが、腕を離すと地面に突飛ばした。
「食い物は粗末にすんなよな」
どっちの台詞だと思いながらも、咳き込んでいると、頭上から残りの弁当をかけられた。
「明日も、いいもの食わしてやるからな」
斉藤たちが、雪斗の腹や尻をひとりづつ蹴りあげると去っていった。
口に入った砂と、体を蹴られた衝撃で息が上手く出来ない。
「大丈夫!?」
後ろの方から声が聞こえる。
声の主は、背中をさすってくれているようだ。
暫くしてから、ようやく落ち着き、声の主の方を振り向いた。
そこには、中性よりの甘い整った顔立ちの少年がいる。
「落ち着いた?酷いことするやついるんだな」
目の前に転がっている、無残な弁当の中身を見て涙が溢れる。
せっかく、姉の美紅が作ってくれたのに……。
どうして、こんなことされなければいけないのだろうか?
泣きじゃくっている雪斗に少年は声をかけた。
「せっかくの美味しそうなお弁当が台無しだね。とにかく、こっちおいでよ。いい場所があるんだ」
「その前に……、口すすぎたい」
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