雪に咲く花
第22章 本物の悪魔
亘は、名簿にあった住所の家にたどり着いた。
この家に、母が死なせた被害者の親族が住んでいるのだ。
今までのことは、彼が仕組んだ可能性がある。
なんとしても確かめなければ……。
拳を握ると、インターホンを鳴らす。
「はい」
「福原といいます。叶多君はいらっしゃいますか?」
暫くしてから、ドアが開き、見覚えのある少年が顔を出した。
「久しぶりだね。黒沢君」
「あの、僕に用ってなんですか?」
黒沢が眼鏡の奥から、亘を訝しげに見つめる。
「こんな時間にすまない。ところで君は野崎優子の名前は聞いたことあるよね」
「……えっ!?……まあ、母親から何度も恨み言を聞かされてましたから」
「彼女が死なせた、青山京子さんは、君とどういう繋がりがあったのか知りたいんだ」
「中にどうぞ。今日は僕ひとりなんで……」
黒沢が、家に亘を招き入れた。
この家に、母が死なせた被害者の親族が住んでいるのだ。
今までのことは、彼が仕組んだ可能性がある。
なんとしても確かめなければ……。
拳を握ると、インターホンを鳴らす。
「はい」
「福原といいます。叶多君はいらっしゃいますか?」
暫くしてから、ドアが開き、見覚えのある少年が顔を出した。
「久しぶりだね。黒沢君」
「あの、僕に用ってなんですか?」
黒沢が眼鏡の奥から、亘を訝しげに見つめる。
「こんな時間にすまない。ところで君は野崎優子の名前は聞いたことあるよね」
「……えっ!?……まあ、母親から何度も恨み言を聞かされてましたから」
「彼女が死なせた、青山京子さんは、君とどういう繋がりがあったのか知りたいんだ」
「中にどうぞ。今日は僕ひとりなんで……」
黒沢が、家に亘を招き入れた。