
雪に咲く花
第22章 本物の悪魔
光多にとっても、住むところさえあれば、構わないと思っていたので二つ返事で承諾したのだ。
養父の杉山は、高価なものを買い与え、教育も十分に受けさせてくれた。
みすぼらしかった光多の身なりも、高貴な御曹司らしく変身した。
もともと、端正な顔だちの光多は、たちまち学校でも高嶺の花扱いをされるようになった。
この話だけ聞けば、養父の杉山は光多を救ってくれた恩人のように聞こえるかも知れない。
しかし、杉山には、裏の顔があったのだ。
「優しくするからさ、おじさんの願いさえきいてくれれば、君の欲しいもの何でもあげるから」
彼は、異常性癖があり、光多が家に来てから暫くして、性的虐待をするようになったのである。
光多を引き取ったのも、子供とは思えない色気を含んだ、美しい容姿に心惹かれたからなのだ。
あの時の、母の恋人のように……。
初めは、光多も絶望したが、何も出来ない自分には、もう生きていく場所がないということを思い知らされ、彼を受け入れるしかなかった。
今の自分には、金がある。
金と名誉さえあれば何でも出来るのだ。
子供らしからぬ光多の考えが出来上がっていった。
養父の杉山は、高価なものを買い与え、教育も十分に受けさせてくれた。
みすぼらしかった光多の身なりも、高貴な御曹司らしく変身した。
もともと、端正な顔だちの光多は、たちまち学校でも高嶺の花扱いをされるようになった。
この話だけ聞けば、養父の杉山は光多を救ってくれた恩人のように聞こえるかも知れない。
しかし、杉山には、裏の顔があったのだ。
「優しくするからさ、おじさんの願いさえきいてくれれば、君の欲しいもの何でもあげるから」
彼は、異常性癖があり、光多が家に来てから暫くして、性的虐待をするようになったのである。
光多を引き取ったのも、子供とは思えない色気を含んだ、美しい容姿に心惹かれたからなのだ。
あの時の、母の恋人のように……。
初めは、光多も絶望したが、何も出来ない自分には、もう生きていく場所がないということを思い知らされ、彼を受け入れるしかなかった。
今の自分には、金がある。
金と名誉さえあれば何でも出来るのだ。
子供らしからぬ光多の考えが出来上がっていった。
