
雪に咲く花
第22章 本物の悪魔
勿論、他の女子達のように、集団でつるんで悪口など言わないタイプだ。
ある日、彼女が学校帰り、捨て猫に餌をあげているのを見かけた。
自分も猫が好きだったので声をかけてみた。
「君は、その猫の飼い主なのかい?」
「違うの。捨てられていたみたいだけど、家じゃお母さんが猫アレルギーだから、飼えなくて、とにかく、お腹をすかしているから餌をあげてたの。誰か飼ってくれるといいんだけど……」
「家だったら、一軒家だから、父さんから許可さえもらえば飼えると思う」
「本当!?」
結果的に、子猫は黒沢に引き取られたのだ。
それを機会に、彼女とは学校で、子猫の様子について話をするようになった。
しかし、クラスの女子達は面白くない。
「全然、可愛くないのに、黒沢君に近付くなんて生意気よ」
「お灸すえてやりましょうよ」
女子達による、少女に対するいじめが始まった。
追い詰められた少女は笑顔をなくし、遂には自殺未遂までしてしまったのだ。
その日から、彼女は学校に来ることはなくなった。
自分と、少し仲良くしたことで彼女を追い詰めてしまったことに黒沢は責任を感じた。
ある日、彼女が学校帰り、捨て猫に餌をあげているのを見かけた。
自分も猫が好きだったので声をかけてみた。
「君は、その猫の飼い主なのかい?」
「違うの。捨てられていたみたいだけど、家じゃお母さんが猫アレルギーだから、飼えなくて、とにかく、お腹をすかしているから餌をあげてたの。誰か飼ってくれるといいんだけど……」
「家だったら、一軒家だから、父さんから許可さえもらえば飼えると思う」
「本当!?」
結果的に、子猫は黒沢に引き取られたのだ。
それを機会に、彼女とは学校で、子猫の様子について話をするようになった。
しかし、クラスの女子達は面白くない。
「全然、可愛くないのに、黒沢君に近付くなんて生意気よ」
「お灸すえてやりましょうよ」
女子達による、少女に対するいじめが始まった。
追い詰められた少女は笑顔をなくし、遂には自殺未遂までしてしまったのだ。
その日から、彼女は学校に来ることはなくなった。
自分と、少し仲良くしたことで彼女を追い詰めてしまったことに黒沢は責任を感じた。
