雪に咲く花
第24章 きずあとが癒えるまで
水を出しっぱなしにしたシャワーの中で、雪斗は縮こまりカタカタと体を震わせている。
「雪斗、大丈夫?」
近づく美紅に海斗が忠告する。
「おいっ!気をつけろ!雪斗は今、正気じゃないんだ」
「うぅぅ……やだ……もう……やめて……あうぅ……」
どうやら、また過呼吸が起きたようだ。
「雪斗落ち着いて。わたしよ。怖い人は誰もいないから」
美紅が背中をさすり続ける。
「大丈夫よ。大丈夫だから……」
何度も背中をさすられた後、徐々に呼吸がもとに戻り始めた。
「姉ちゃん……俺……」
「落ち着いた?良かった」
雪斗が、涙を流して美紅を見た。
「さあ、飲みなさい。温まるわよ」
バスローブを羽織り、椅子に座った雪斗の前に、レモネードが置かれた。
「ごめん……。俺、色々思い出して訳分かんなくなっちゃって……」
「あれだけ、怖い思いしたんだもの。無理もないわよ」
美紅の淹れてくれたレモネードを一口飲む。
「あったかい」
レモネードもだが、美紅の優しさにも温かさを感じ、恐怖が溶けていくようだ。
「雪斗、大丈夫?」
近づく美紅に海斗が忠告する。
「おいっ!気をつけろ!雪斗は今、正気じゃないんだ」
「うぅぅ……やだ……もう……やめて……あうぅ……」
どうやら、また過呼吸が起きたようだ。
「雪斗落ち着いて。わたしよ。怖い人は誰もいないから」
美紅が背中をさすり続ける。
「大丈夫よ。大丈夫だから……」
何度も背中をさすられた後、徐々に呼吸がもとに戻り始めた。
「姉ちゃん……俺……」
「落ち着いた?良かった」
雪斗が、涙を流して美紅を見た。
「さあ、飲みなさい。温まるわよ」
バスローブを羽織り、椅子に座った雪斗の前に、レモネードが置かれた。
「ごめん……。俺、色々思い出して訳分かんなくなっちゃって……」
「あれだけ、怖い思いしたんだもの。無理もないわよ」
美紅の淹れてくれたレモネードを一口飲む。
「あったかい」
レモネードもだが、美紅の優しさにも温かさを感じ、恐怖が溶けていくようだ。