雪に咲く花
第31章 ポーカーフェイスの心
「ああいうところ、やっぱり黒沢に似てるな」
昨日、ふと、さりげない優しさを見せたかと思えば、今日になって無愛想な態度に戻っている。
「は!黒沢って誰だ」
「えっ!……ああ、ちょっとね」
話せば長くなることなので、取り敢えず、はぐらかした。
「でも、黒崎さんてやっぱり変わってるよな。昨日も手際よく写真とってはいたけど、話しかけられても、必要最小限しか話さないし、なんか、独りで考え事をしてるみたいだったぜ」
「そうなんだ。確かに何考えているのか分からないところあるよな」
そうは言ったものの、黒崎が根はきっといい人間なのだろうとは思っている。
雪斗達が所属する総務部と、黒崎のいる広報部は、場所が離れているため、あれから黒崎との接触はあまりなかった。
しかし、後に、彼が雪斗にとって大きな支えになることをまだ知らない。
ポーカーフェイスの心の中は徐々に明るみになっていくのだ。
昨日、ふと、さりげない優しさを見せたかと思えば、今日になって無愛想な態度に戻っている。
「は!黒沢って誰だ」
「えっ!……ああ、ちょっとね」
話せば長くなることなので、取り敢えず、はぐらかした。
「でも、黒崎さんてやっぱり変わってるよな。昨日も手際よく写真とってはいたけど、話しかけられても、必要最小限しか話さないし、なんか、独りで考え事をしてるみたいだったぜ」
「そうなんだ。確かに何考えているのか分からないところあるよな」
そうは言ったものの、黒崎が根はきっといい人間なのだろうとは思っている。
雪斗達が所属する総務部と、黒崎のいる広報部は、場所が離れているため、あれから黒崎との接触はあまりなかった。
しかし、後に、彼が雪斗にとって大きな支えになることをまだ知らない。
ポーカーフェイスの心の中は徐々に明るみになっていくのだ。