雪に咲く花
第32章 すれ違いの始まり
「すまない。君のことだけは、どうしても思い出せない。君みたいな、ずっと年下の男の子が恋人だったなんて信じられないんだ。俺には、そういった趣味はないしね」
亘の言葉は、自分とは初めから何もなかったと言われているようなものだ。
「そんなのってないよっ!今頃になって、そんなこと言うんだったら、初めから知り合わなきゃよかったよ!」
雪斗が、部屋を飛び出していく。
「おいっ、雪斗、待てよ!」
颯人が雪斗の後を追った。
「雪斗、大丈夫か?」
雪斗に追い付いた颯人は、肩に手をおいた。
「颯人、もう俺たち別れるしかないのかな?亘にとって、俺への気持ちってそんなもんだったんだ」
泣きじゃくる雪斗を見て、颯人も歯痒さを感じていた。
「確かに、亘兄もあんな言い方はないよな。見損なったぜ」
亘との思い出は、どこかに去って行ってしまった。
もう二人で笑い合うことは出来ないのだろうか?
「ごめん……。協力してくれたのに……」
「雪斗が謝ることなんかないぜ。みんな、あの事故がわるいんだ。いや、雪斗のことを簡単に忘れた亘兄が悪いんだよ」
颯人が、優しく慰めるなかで、雪斗は泣き続けた。
亘の言葉は、自分とは初めから何もなかったと言われているようなものだ。
「そんなのってないよっ!今頃になって、そんなこと言うんだったら、初めから知り合わなきゃよかったよ!」
雪斗が、部屋を飛び出していく。
「おいっ、雪斗、待てよ!」
颯人が雪斗の後を追った。
「雪斗、大丈夫か?」
雪斗に追い付いた颯人は、肩に手をおいた。
「颯人、もう俺たち別れるしかないのかな?亘にとって、俺への気持ちってそんなもんだったんだ」
泣きじゃくる雪斗を見て、颯人も歯痒さを感じていた。
「確かに、亘兄もあんな言い方はないよな。見損なったぜ」
亘との思い出は、どこかに去って行ってしまった。
もう二人で笑い合うことは出来ないのだろうか?
「ごめん……。協力してくれたのに……」
「雪斗が謝ることなんかないぜ。みんな、あの事故がわるいんだ。いや、雪斗のことを簡単に忘れた亘兄が悪いんだよ」
颯人が、優しく慰めるなかで、雪斗は泣き続けた。