雪に咲く花
第39章 さよならの時
「その通りです。僕には周りが見えていなかったんだ」
「でも俺は、そんな君みたいなやつに、広い世界を見せてあげたくなっちゃうんだ。前にも言ったけど、このヒロインみたいな子が身近にいたら何故かほっとけないんだよな」
「それって、僕のことですか?」
「まあ、そうなるかな」
悠希の質問に、三浦は照れたように頭をかく。
「ところで、これからどうするつもりなんだい?」
悠希が無言になり、暫くしてから口を開いた。
「こうなった以上、もう彼と一緒にはいられません。彼の家を出て住むところを探します」
悠希の中に、今度こそ亘にさよならを告げる決意が生まれていた。
「そうか?そういう決心をしたなら提案があるんだが……」
「提案て何ですか?」
「このマンションで一緒に暮らさないか?一人で住むには広いくらいだし、ルームシェアしてくれる相手を探してたんだ」
「えっ!?それは有難いけどいいんですか?」
思いがけない三浦の提案に驚く。
「むしろ、こっちからお願いしたいくらいだ。君とはもっと仲良くしたいしね」
「本当にいいんですね。有難うございます」
悠希の新しいスタートが、ここから始まろうとしていた。
「でも俺は、そんな君みたいなやつに、広い世界を見せてあげたくなっちゃうんだ。前にも言ったけど、このヒロインみたいな子が身近にいたら何故かほっとけないんだよな」
「それって、僕のことですか?」
「まあ、そうなるかな」
悠希の質問に、三浦は照れたように頭をかく。
「ところで、これからどうするつもりなんだい?」
悠希が無言になり、暫くしてから口を開いた。
「こうなった以上、もう彼と一緒にはいられません。彼の家を出て住むところを探します」
悠希の中に、今度こそ亘にさよならを告げる決意が生まれていた。
「そうか?そういう決心をしたなら提案があるんだが……」
「提案て何ですか?」
「このマンションで一緒に暮らさないか?一人で住むには広いくらいだし、ルームシェアしてくれる相手を探してたんだ」
「えっ!?それは有難いけどいいんですか?」
思いがけない三浦の提案に驚く。
「むしろ、こっちからお願いしたいくらいだ。君とはもっと仲良くしたいしね」
「本当にいいんですね。有難うございます」
悠希の新しいスタートが、ここから始まろうとしていた。