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雪に咲く花

第40章 消えない繋がり

「……あうぅぅん!……んん……いい……いいよ……もっと激しくして!……」
雪斗の喘ぎ声が、だんだんと高く大きくなっていく。
「雪斗……俺はもうお前を忘れたりなんかしない……この身体に刻みこんでやる……」
亘が自分に固く決心するように、腰を激しく動かした。
「ああぁぁ!……亘……すごい!……もういきそう……」
二人の快感が、お互いに達していったと同時に、彼らの絆は身体に刻まれていったのだ。

お互いの肌を重ね合わせた後、雪斗は眠りに入っていた。
「やっぱり、雪斗の寝顔は可愛いな」
暫く見ない間に、あどけなさの中で、また一段と表情が大人びたような気がする。
年の差はあるものの、雪斗は着実に自分に追い付こうとしているのだ。
「わたる……もう……行かないで……」
ふと寝言で亘の名を口にした。
どうして、雪斗のことを忘れていたのだろうか?
理由など分からないが、もう二度と雪斗のことを頭から追い出したくはない。
「もう、お前の記憶をなくしたりしないからな」
亘は眠っている雪斗に誓うように、唇を重ねた。

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