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雪に咲く花

第7章 誤解から生まれた友情

「君、そこで何をしてるんだ?」
本郷が振り向くと、自転車で巡回中の警官がいた。
「学生の分際で性的いたずらか?末恐ろしいやつだ」
「えっ!?違うって!俺はこいつを助けたんだよ」
警官の言葉に、誤解されていることに気づいた本郷が慌てて言う。
「だったらこの子の格好はなんだい?とにかく交番まで来たまえ」
「だから、誤解だよ。おい、お前説明してくれ!って、とにかく服を着ろよ」
本郷に服を投げつけられると、雪斗は再び素早く逃げだしたのだ。
「君、待ちなさい!その格好で……」
「まじかよ!?まったく」
本郷と警官の叫び声も、今の雪斗の耳にははいらなかった。

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