
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第9章 伯爵とスパイ
ここは――――…本当に私の実家なのだろうか…
その時…部屋の扉をノックする音が聞こえた
「はい――――…」
「すみれ君…私だ」
部屋のドアを開けるとそこには内田課長が立っていた
「――――課長…義理父のと話は…」
「終わったよ――――…参事官と久々の時間だったのに水をさすような真似をしてしまいすまなかった」
課長が私の部屋に入ると「ここがすみれ君の部屋か…可愛いね」と、誉めてくれた
男の人を自分の部屋に入れるなんて――――…今までなかった事だが…
アレキサンダーの怪しげなテンションを見てからの一般男性の反応は…普通で安心する
「///殺風景ですよね――――…」
「いや、すみれ君らしい――――…よ」
課長は私の机に視線を落とすと…サッと視線を外した
あ…両親への手紙――――…課長に見られたかも…
でも、だからといって何かある訳じゃないから私はそのまはまにしていた
