ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第11章 伯爵と花嫁
「アレキサンダー様…
動くなって言いましたよね――――?」
野村が私を盾にするように一歩後ろに下がる――――…
腰を引き寄せられ…私も不本意だが野村と同じ行動をとってしまう!
「すみれは私の妻だ――――…誰にも渡さない!」
「我々…吸血鬼に人間の法律が適用されるわけないでしょ?
すみれは…マクギャレット様の…モノです…」
テラスから庭に抜ける階段に差し掛かると――――…
私の体が宙に浮いた!?
「すみれ様――――…!」
その瞬間、アレキサンダーとピノ彦君が私に向かって飛びあがり手を伸ばす!!
私も必死にアレキサンダーの手を掴もうと伸ばしたが――――…
アッと言う間に二人との間に距離ができ…
私は野村により――――…
アレキサンダーの屋敷から連れ去られてしまった