
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第12章 伯爵と翠
「それに――――…翠様の血が貴女の中に流れていると思うと…それだけで興奮出来ますからね――――…」
しかし――――…野村と言う人物は、まるで自分が私の相手をするような言い方をする…
私はマクギャレットのモノだと言っていたのに…
「私は…マクギャレット…様の所に連れていかれるのよね?
私は翠って人の代わりなの?」
野村は口元だけを緩め微笑むと「もちろん」と、続けた
――――嫌な気分だ…
私と言う人物は…野村にとってただの器なのだと…ハッキリと感じ取れるから
