
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第12章 伯爵と翠
「彼女の人柄のおかげか…
マクギャレット様とアレキサンダー様はその一族に上手く溶け込めたそうです…
髪の色や目の色を変えられる技も助かってか…異国の面影をカバーしながら村にも馴染み商売を始めるまでに為ったそうですよ?」
「吸血鬼って…器用なんですね…」
「吸血鬼だからってことはありませよ――――…人間でも世渡りの上手な者はいますでしょ?
とくに…マクギャレット様は他人の心を掴むのがお上手でしたから」
アレキサンダーは?
今も昔も…あんな感じだったのかな?
「それとは逆に…アレキサンダー様はモノをお作りになるのがとても上手な方でした…
からくり時計やからくり人形…細かい細工など、職人的な気質だったのでしょう…
アレキサンダー様が作り…マクギャレット様が売る――――…
商売は上手く回っていたそうです…」
意外…今のアレキサンダーを見ると…職人的な気質とは…思えない…
