
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第12章 伯爵と翠
「あ…貴方は…いつからマクギャレット様の所にいるの――――…?」
野村はまっすぐ前を見たまま…車を走らせている
「私ですか――――…そうですね…
翠様が亡くなってすぐ…でしょうか…まだ、翠様の遺体がお綺麗でしたしね…」
直ぐに――――…?マクギャレットは翠様の遺体を抱えながら…野村を作った?
え?でも、人工吸血鬼だって自分でも――――…でも、偶然に出来た…って言っていたような…
「私はマクギャレット様に救われた…って言えば聞こえがいいですかね?でも、事実ですから…
何でもしましたよ――――…現に今だって…マクギャレット様のために翠様の血を半分もったすみれを迎えに来たのですから…」
――――迎えに来たって…
拉致じゃない…
でも、マクギャレットも野村も私を迎えに来たと思っている…
