
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第1章 伯爵様は…
「本当に“吸血鬼”…なら、ニンニクとか太陽とか苦手なんですか?十字架とか」
アレキサンダーは、ワインを飲みながら微笑むとうなずく
「そうだね、得意では無いね――――…人の血だって定期的に摂取しないと喉の乾きをひどく感じるしね」
そう言い飲み干す赤ワインが血に見えてくる
私は初めて見る“吸血鬼”に不安を感じる…
「///わ…私は…生きてここから出られないってことになるんでしょうか?」
私は不安でロリータファッションのチュチュ入のドレスの裾をキュッと掴んだ
「大丈夫ですよ、有森様――――…どうしてもここの生活に慣れない場合は…記憶を抜いて異動をさせますから…
皆さん…1年も持ちませんでした――――…
ご主人様の好みでは無かったのも原因ですが…皆さん退屈してしまうんだそうです…
ここは何もない穏やかな場所ですから」
ピノ彦君は、窓の外に広がる広い蒲萄園に視線を向けた――――…
