
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第1章 伯爵様は…
「そうだったね――――…何故にすみれはここに来たのか…
君は私の行動を監視し警視庁に報告をする…“報告係り”ってやつだよ」
――――…報告係り?
「私はここに500年以上前から住んでいる“吸血鬼”だ――――…日本の全てを見てきたといっても過言ではない…歴史的重要人物…
今生きている大物達を産まれたときから知っていて、助言し助けもしてきた――――…その反対に、私の気分で一瞬に命を摘み取ることも出きる――――…
世界中にいる一族と連絡1つで国を滅ぼすことも出きる――――…そんな、力を私は持っているからね…」
「――――…冗談…ですよね?」
背中に冷や汗を感じるが、それが本当なら…
私…ヤバイのでは?
「有森様、冗談では有りませんよ?
何千年も同じ姿、同じ場所に住んでいる“吸血鬼”ですから…恐れ監視したくなるのは分かりますよね?
閉じ込めておけないなら…監視を付けて自由にさせた方が楽――――…って、事ですよ」
「本当に…“吸血鬼”なんですか?」
私は訝しげにアレキサンダーを見る
「フフフ、ちゃんと“吸血鬼”だよ?牙もあるし、色んな妖術も使える――――…空も――――…飛べるけど最近は飛ぶことも無くなったかな?プライベートジェット機あるし!」
「――――…本当に?」
「本当、本当!それに、絶倫ですよ!」
「///ぜっ、絶倫!?」
ピノ彦君が私の顔を覗きながら誇らしげに言ってくる
「それ…たんなるドスケベなだけじゃない?!」
「///へへへ」
