
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第2章 伯爵と迷子の子犬
初めての晩餐から…早くも数週間…
人間の“慣れ”と言うのは怖いもので――――…
私は毎日…ロリータファッションへと着替える癖が着いいる
「おはようございます!有森様、今日もお天気いいですね~!」
「おはようございます…アレクは?」
ピノ彦君に声をかけられた私は周りを見渡す
「ご主人様は昨日、夜更かしをしたとかで…まだ眠ってらっしゃいますよ?」
「ふ~ん」と、そっけなく朝食のテーブルに座るとピノ彦君は私に紅茶を入れてくれる
あれから、呼び名を「西川さん」でなく「アレク」と読んで欲しいと懇願され…渋々承諾したが…
警視庁のトップの人間をもビビらせる【吸血鬼】を“アレク”と読んでいいものか悩む…
が、さっきもサラッと読んでいる自分が怖い…
