
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第14章 伯爵と初夜
「さっ、最悪!!も――――!アレク!ひどいじゃない!
早く助けて欲しかったし!すごく――――怖かったんだから!
それなのに!録画してるし、助けないし!も――――アレクなんか大っ嫌い!!バカ!」
私はアレキサンダーの横っ腹にパンチを食らわせると!距離を取った――――…
「ヒッ!っ!?そ、そんな!すみれ~!」
涙目で私を見つめるアレキサンダーは…とても不細工な顔をしていた!
私はプイッと顔を反らし窓の外を眺めた
どんどんと…街灯の数は減り…
街から離れていく…
落ち着く――――…街の明かりが届かないあの広い葡萄園
あの…お屋敷――――…アンティークの家具…
…数時間しか離れていないのに…帰ってこれてホッとしている
