
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第2章 伯爵と迷子の子犬
「まずは、朝御飯を食べてからイチャイチャしてください!いいですか?」
アレキサンダーは、「チッ」と舌打ちをしてガッカリな顔を私に見せた
「もう、すみれ様の様子が気になるからって…部屋に意識を飛ばすのはいかがなものでしょう?一歩間違えば…盗撮と同じですよ?」
私はピノ彦君が肩にかけてくれたバスローブで胸を隠しながら起きあがり差し出された水を飲んだ…
「――――意識を…飛ばす?」
「はい、ご主人様は自分の意識をとある方法で離れた場所に向けることが出来ますよ?【吸血鬼】ですからね、そのくらい朝飯前かと」
――――…え?と、言うことは?
アレキサンダーって、私の部屋を自由に覗けるってこと?
