
ただ今嫉妬宮発動中!
第1章 嫉妬宮その1~N×A
目の前にいるまーくんは、優しい目をしてオレを
見てる。
A「ラーメン食べたかったんでしょ?クフフッ」
そう言って、まーくんはオレの手を握って
A「ほらコレ。キッチン貸して!買ってきたっ」
渡された白いスーパーのビニール袋の
中に入っていたのはインスタントラーメン。
N「……作ってくれるの?」
まーくんに聞くと、
A「だってオレも一緒に食べたかったもんっ」
ってさ。
爽やかさ満点のアイドルの相葉雅紀の笑顔が
今は、オレだけに向けられてるのに気付いて
急に心が暖ったかくなっていくのが分かった。
こんなだから、オレはいつもこの人をますます
独り占めしたいって、きっと思うんだ。
こんな瞬間が今まで、まだ子どもの時に
出会ってから何度あっただろう?
あなたのその優しい笑顔と心遣いが本当に
いつも、いつも天の邪鬼なオレの仮面を
スルリと剥がしてくれるんだ。
そのまま手を引っ張られて、
A「和くんは、そこで待ってて♪」
なんて、オレん家なのにソファーに
肩を押さえられて、そのまま座らせられた。
スタスタ歩いていくスラリとした綺麗な後ろ姿を
目で追いながら、キッチンに入って行った
まーくんに、こっから一言呟いた。
N「/#\〇§†●▼◎#*」
A「えっ?なに?聞こえな~い」
だって小さい声で言ったから。
黙っていたら、まーくんがキッチンから
A「なに~?もいっかい言ってぇ」
ガチャガチャと鍋を出す音が響く中
オレはまーくんに近づいて行ってその後ろ姿に
ダイブした。
