ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
何でだよ!潤!?
お前……
雨で冷たくなってる潤の頬に手を当てた。
閉じたまんまの目は開かないし、ぐったりと
している潤の体はピクリとも動かないから
完全に意識がない状態なんだ。
俺は持っていたハンカチで慣れない手つきで
とりあえず止血をした。
流れてる真っ赤な血が事の深刻さを伺わす。
S「何やってんだよ……潤!おい!大丈夫か?
今うちに入れてやるからな!!しっかり
しろっ」
すぐに家の者が数名集まってきて
潤のぐったりなった身体をゆっくりと
家の中に運んでもらった。
S「茂じい、医者は?」
「はい、すぐ、参りますんで……坊っちゃんの
お部屋でよろしゅうございますか?」
S「ああ、俺の部屋に運んで」
「かしこまりました、急いでください、皆さん」
茂じいが家の者達に声をかけて、みんなが一斉に
バタバタ動き出した。
救急車が到着して、
すぐに横たわってる潤は救急隊員の方々に囲まれ
て、診てもらう形になった。
頼む!神様!いるなら潤を救ってくれ!
いや、まずは救急隊員の方に頼まなきゃだよな。
S.「お願いします!大事な友達なんです!
助けてやってください!」
俺は気がついたらそう口からでていた。
あとは、救急隊員の方に託すのみ……
潤……
頼むから目を覚ましてくれよ……頼むから