
ただ今嫉妬宮発動中!
第1章 嫉妬宮その1~N×A
意を決して、まーくんを見上げて顔を見た。
!?
まーくん……ちょっ……
そんな優しい顔してずっと黙ってるオレを
見てくれてたの?
A「ん?」
首を軽く傾げたまーくんが、ようやく顔を
上げたオレと目が合って……
その余りにも優しい目と
その短い「ん?」に
どれだけ今救われたか……
待っててくれた。
オレがいつまでも、言いにくそうにしてるから。
そんな、優しいオーラを全身から放つこの人に
やっぱり、言いたい!!
目が自然と潤む。
泣きたくないのに……クソッ
N「あのさ、オレ……」
A「うん」
お互いの目がお互いを映してる。
目が潤んできすぎてちょっとボヤけてるけど……
ちゃんと今は、まーくんを見て言いたい。
握ってる拳に又力が入る……
ドキドキする胸の鼓動が頭にガンガン響く。
N「お前が……」
「……好きなんだ」
言った……
言ってしまった……
唇を強く噛み締めるオレを見ながら
まーくんは
その瞬間、時間が止まっちゃったんじゃないか
って思うくらい、ピタリと固まって
動かなくなった。
