ただ今嫉妬宮発動中!
第1章 嫉妬宮その1~N×A
A「和くん、準備すんだ?帰ろ」
まーくんが帰りの支度を済ませて
リュックを背負ってオレの横に
立っている。
N「まだぁ~もうちょっと待って?」
帰り道が同じオレ達は、いつも仕事が一緒の
時は、二人で帰る事にしている。
別に約束したわけでもないけどね?
どっちかが早く帰る準備が終われば
どっちかを待っている。っていうね。
まーくんが、携帯を弄りながら
待っててくれてたその時。
J「まー、振りの練習もう少しやるって
さっき言ってだろう?
俺も残るから、ちょっとやってから
帰ろうぜ?本番近ぇだろ?
ニノは、入ってるもんな?」
N「…………」
A「あ~そうだった!忘れてたぁ」
J「忘れてたじゃねぇよ。俺、向こうで
待ってたんだぜ?」
A「和くん、ごめん。もうちょっとやって
から帰るね?」
そう言って、まーくんはごめん。って
手を合わせてみせたけどさ……
はぁ……
オレにとっては、帰り道が一緒であいつと
二人きりになれる時間は、貴重なんだ
けどなぁ……
「じゃあね、バイバイ」
ってあっさりとさ。
潤くんに肩組まれて向こうに歩いて行く
その後ろ姿をジトッと睨んでいた。