
ただ今嫉妬宮発動中!
第2章 嫉妬宮その2~N×J
タンタンタンタン……
下から階段を上がってくる音が聞こえた。
……あの足音は潤だ。
もうすぐ、そこの扉が開く。
…………
と、思ってたけど。
なかなか開かない扉に。
潤が、その向こう側で入るのを
躊躇しているのが分かったオレは。
又、苛立ちを覚えた。
頭が……痛い。
横になったまんま。
片手で顔を覆った。
寝てる振りをしとこうか?
苛立つ気持ちを抑えながら
潤が入ってくるのを静かに待つオレ。
暫くして、ようやくガチャっと
扉が開く音がして、
潤が入ってきた気配を感じた。
オレがいるベッドの側に寄る潤。
見下ろされてるであろう状況に
オレはまだ、寝た振りを続けた。
「ハァ」
小さくため息をつく潤。
その後、潤が小さく
J「ごめんね」
って言った。
何のごめんだよ?
又、苛立つ……
N「何が?」
オレは、顔を隠してた手を外して
真っ直ぐに、そこに立ってる潤を見た。
