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ギムレット

第4章 キスインザダーク  刺激的な恋

柔らかい唇がそっと私の唇を包む。

肉欲だけで私を求める唾液が溢れんばかりの中高年のキスとは違って、プロットのあるキス。


ほんの少しずつ彼の舌が私の唇を割って入り、今度はゆっくりと舌を絡めていく。


首の座らない赤子を抱くように、そっと彼の右手が私の後頭部を支える。左手は私の右頬に優しく添えられて顔にかかる髪に触れる。



タクの部屋は1LDKのマンション。

玄関を入って少しの廊下の先に白い枠のすきガラスの扉があり、その手前にはバスルームとトイレがあった。

白い扉を開けると左手に4~5畳ほどの対面キッチンがあり、その前に3人掛けの濃いネイビー色のファブリックソファーと黒いオーディオボードの上に大画面テレビがあった。

正面の大きな窓には黒いカーテンが掛けられている。リビングは10畳くらいだろうか。隣の部屋は6畳くらいで、仕切りのドアは取り外され、部屋の中央をシルバーのシェルフで仕切り、右手には一人では大きすぎるほどの寝具も全て黒で統一されたダブルベッドが部屋を占領していた。

余計な小物がほとんどなく、色は全てモノトーンで統一され綺麗に整理整頓された生活感のない男の部屋だ。



対面キッチンの隣の壁際で立ったまま激しくキスをする。


彼がそっと私のワンピースの肩ひもに手をかけて肩から外すと、ブラトップ式のワンピースから、私の乳房が露になった。


彼は首から下へ舌を這わせ、露になった乳房を唇で包むように口に含むと乳首を舌先で刺激した。彼の舌遣いに私の下半身も疼き熱くなっていく。



「シャワー……浴びさせて」


私の乳房に舌を這わせていた彼の頬に手をあてると、乳房を舐めていた彼は、赤く頬を染めて高揚した顔で


「ごめん……夢中だった」


そう言ってまた唇にキスをした。

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