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ギムレット

第20章 スプリッツァー  真実(シュウ編)


俺の記憶は7歳くらいの小学生頃からしかない。

幼稚園、保育園、そのどちらの記憶も思い出せない。

友達の顔も思い出したくても思い出せない。

記憶が蘇ってくることもなかった。もしかしたら、俺は幼児教育を受けていなかったのかもしれない。


7歳からのうろ覚えの記憶にも、両親は存在しない。俺の子供の頃の記憶にある家族との思い出は、祖父との思い出だけだった。




そう…12歳のあの日の記憶までは…

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