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ギムレット

第20章 スプリッツァー  真実(シュウ編)


俺は優しそうな男に案内されて風呂場に行った。

優しそうな男は、色白の肌に黒縁メガネをかけ、サラッとした短髪の黒髪は綺麗に整えられ、紺色の着物を綺麗に着こなしていた。
年齢は30歳くらいなのだろうか?学校の担任の先生と同じくらいの年齢に思えた。



風呂場の脱衣所に着くと優しそうな男は赤いスイッチの付いた機械を渡して俺に言った。



「ゆっくり入りなさい。お風呂から出たら、このボタンを押しなさい」




風呂場もまた、見たこともない広さだった。

俺の知ってる風呂の浴槽は、じいちゃんと二人で入れば窮屈で、足を伸ばすことも不可能なほどの広さしかなかった。


もし、違う形でこの風呂に入っていたなら、このでかい浴槽の中ではしゃいでいただろう。



「じいちゃんにも入らせてあげたかったな」


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