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ギムレット

第20章 スプリッツァー  真実(シュウ編)


俺は巨人男の車でこの屋敷に向かう途中、じいちゃんのことが心配で巨人男に尋ねた。



「爺さんのことは心配するな」



巨人男は俺に目を向けることもなく前を見据えたままそう言い、それ以上何も言わなかった。



そして俺もそれ以上何も聞かなかった。

それは巨人男がじいちゃんのことを「爺さん」そう呼んだことで、何故かわからないが、この男がじいちゃんに危害を加える人物ではないという子供の直感だったのかもしれない。

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