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ギムレット

第8章 ホワイト・ルシアン 愛しさ

シュウに惹かれて傾いていた気持ちが

タクの優しさと弱さに触れたことで


私の心の中は混乱していた。



二人の本心は……分からない。知ることも出来ない。


二人とも肉体だけの欲望のために、私を欲するのなら……
愛に溺れて、欲望に溺れ、肉体の渇きだけを癒すだけの関係のまま



気持ちが枯れてしまうまで、本能のまま身を投げ出してしまえばいいだけなのに……



なのに……



心の奥底まで浸食され、そして要求されて……奪われていく。



どうしたいのか? どうしていいのか ……自分でも分からない。



分かっているのは、二人を失うのが……怖い。ということだけ


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