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ギムレット

第11章 *ホワイト・スパイダー 恋の罠

スーツのジャケットを脱ぎ、ソファーの背もたれにジャケットを放り投げる。


「じゃあ、先にキスしてよ」


「そういう面倒なの……NGなんだけど」


シュウは深く腰掛けたソファーの背もたれに寄りかかりながら、にこやかな顔で言った。



「まあまあ、そんなに固いこと言わないで。新規の顔合わせなんだからさっ!」



タクは、ため息交じりに「めんどうなヤツ」と呟いたが、スティンガーのハルの紹介ということもあり、嫌々ながらも要望に応えることにした。



ソファーに座ったままのシュウに、立ったまま向かい合う。



間近で見る透明感ある肌と、美しい容姿にシュウは驚きを隠せない。



「お前、近くで見れば見るほど……反則だな」



ソファーに膝をついてかがむ姿勢になり、「もう黙れ」そう言うと、タクは顔を近づけ、上からキスをした。



唇に優しく触れてから、唇を割って舌を絡め、徐々に激しく舌を吸うように絡めていく。


シュウは、一旦、唇を離して屈託のない笑みを浮かべ言った。



「お前、キスも上手いね」


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