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ギムレット

第13章 アフィニティ  触れ合いたい


「もう、会いたくない。って言われるのかと思った」


「もし……もし、そう言ったら?」



あなたはククッと魅惑的に微笑んで


「イヤだっ!って言って、泣いちゃう」そう言って笑った。



「じゃあ、タクの泣くところ見るために、言えばよかった」



あなたはククッと笑っていた顔を真顔にも戻して言った。



「一生、見ないで……よ」




あなたの柔らかい唇がもう一度、私の唇を包んだ。




「タク……」

「うん……したくなっちゃった」


クスクスと笑いながら、首筋から耳たぶに舌を這わせて優しく囁く。


「いっぱい……舐めたい」


「もう……タクのエッチ。じゃあ、私も……」


もう一度、唇に優しくキスをしてから「ヤダよ……」と囁く。


「俺……生で舐められたら、すぐにイっちゃいそう」


「じゃあ、すぐにイっちゃうタクが見たい」私もクスクスと笑うと



「じゃあ、ご飯は二人がイってから作るね」



ねぇ……そんな風に、少しはにかんで微笑むあなたが好き。

ねぇ……でも今のあなたは、きっと、本当のあなたの姿じゃないんだよね。



だけど……もうそれでいい……私、やっぱりあなたに触れられていたい

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